活躍する同窓生
見えぬ感染症……新型コロナウイルスとの戦い
国立感染症研究所・主任研究官 松岡佐織 氏
今なお流行が収束する見通しが立っていない、この感染症が厄介なのは、「新型」である故、ウイルスの特性がわからないこと、感染しても無症状のことがあり、「見えぬ感染の進行」が拡大防止を難しくしている。一方、基礎医学研究者は国内の重症化率の低さに着目し、我が国の特殊事情の機序に迫ろうと研究を進めている。
ワクチン開発については、令和2年(2020年)12月、英国で新型肺炎に対するワクチンの第一号が承認され、感染拡大防止の一手として大きな期待がかかっている。ワクチンには、発症予防ワクチン、治療ワクチンがあり、承認されたワクチンは、症状を軽減する効果が期待され、治療ワクチンも重症化を抑え死亡率を低下させるなどの効果が期待できる。今後、接種後に充分な免疫が誘導されたかなど、長期的な視点で、検証を進めていくことが我々の任務と考えている。
篠ノ井西中出、高校第43回。東京医科歯科大医学部から東京大学大学院で医学博士。2009年「米国レトロウイルス会議若手研究者賞」を受賞され、主としてエイズワクチン開発分野でご活躍中。
英語入試改革に思う……私の英語学習法
関西学院大学教授(国際関係論)櫻田大造 氏
屋代高校で身に付けた英語力が、その後合計7年近くの米・加・ニュージーランドでの学生生活や研究者生活に極めて役立った。英語学習は、ウェブが使える
今や、どこにいても、マイペースで、スマホ・タブレット・パソコンを利用して、勉強することができるが、基礎力は、やはり語彙数と文法だ。語彙数が5000
語を超え、文法も一通り終えたら、興味があるような内容の文章を、たくさん読んでいくこと。
リスニング能力向上のためには、ともかく意味の分かる英文を聞きまくること。ユーチューブとかのウェブでもCDでもいいので、聞きつつ、可能ならシャドー
イングと呼ばれる、聞きながら話す発音練習もやってみることを薦める。いずれにしても、その基礎力は高校時代に身につけたように思う。
篠ノ井西中出、高校第31回。上智大外国語学部からシアトル大、トロント大大学院でカナダ外交政策を専攻され、国際関係論がご専門で、大阪大学博士(国際公共政策)。国連英検特A級、英検1級、TOEFL 637点(PBT)取得。
The People of the Year 「今年度活躍した人」賞に7氏、生徒3名
永平寺貫首に 南澤道人氏(中 18 回)
曹洞宗大本山・永平寺の最高位である貫首に、旧制中第18回の南澤道人氏(93歳)が就任された。祝意として同窓会より祝電を差し上げたところ、下記のようなご丁重なるご書面と共に、九谷焼茶碗(写真)をご恵贈いただきました。
謹言
大本山永平寺不老閣
福山諦法大禅師猊下の御退董により、拙衲浅学非才にもかかわらず本山八十世の猊座を汚すこととなり、誠に僭越の至りと慙愧に堪えません。然し乍ら任に当たって他に譲り難しとのお示しもあり、老残の身をもって入山致しましたからには一日たりといえども命の限り努めて参らねばと存じます。
皆様方には何かとお世話になることと恐縮に思いますが、何卒よろしく御教導賜りますようお願い申し上げます。
尚、入山の記念に粗品ですがご笑納下されば幸甚に存じます、寿の字は不老閣にあやかり命長しの意を込め、皆様のご多祥をお祈りして書き入れました。
敬具
令和二年九月吉日
南澤道人九拝
いつでも、夢と向上心を もって前進しよう
初めまして、吉野悦子と申します。屋代高校を卒業し、はや20年以上たちました。卒業後は自治医科大学医学部で学び、現在は内科医として働いています。
よしのえつこ氏(旧姓中曽根) 上山田小―戸倉上山田中出、高校第48回。自治医科大学医学部を卒業後、診療所、自治医科大学附属病院、聖路加国際病院等の勤務を経て、現在東京亀田総合病院・京橋クリニック勤務。呼吸器内科及び総合内科専門医で、主な論文に「気管支肺胞洗浄液のRT-PCR検査により診断しペラミビルが有効であった重症インフルエンザA(H1N1)肺炎の1例」などがある。
私にも最後の夏 (甲子園県予選)がなかった
40数年前の夏の日に想いを馳せています。
♪空を切る球の命に 通うもの 美しくにおえる健康、若人よいざ 緑濃き しゅろの葉かざす 感激を瞼に描け ああ栄冠は君に輝く ♪
(註 1)たきざわようじ氏。高30回、千曲市立埴生小学校教頭から、平成28年度昭和女子大学に移り、教育相談・カウンセリング学を講ずる。同29年5月逝去。
やまもとのりあき氏。松代中出、高
30回、高校時代は投手、四番打者で活躍。新潟大学医学部に進学し、昭和55年(1980年)の東日本医学大会で決勝戦を完封し、優勝投手に。「骨組織に対する薬剤と運動の相互作用」で医学博士。米国ユタ大学整形外科教室への留学を経て現職。日本体育協会公認スポーツドクター、新潟市野球連盟副会長。「新潟野球サミット2018」で、栗山秀樹監督(日ハム)・長島三奈氏と共に講演して、全国に先駆けて高校野球投手の球数制限導入を提唱した。
令和2年 春の叙勲受章者
敬称略
・瑞宝中綬章 鳥羽栄治(高11回) 上田市
● 瑞宝小綬章 赤地憲一(高17回) 千曲市
● 瑞宝双光章 渡邉 稔(併中1回) 長野市
● 瑞宝双光章 小林和久(高21回) 所沢市
令和元年秋の叙勲
The People of the Year 「今年度活躍した人」賞に6氏3団体
宝塚歌劇団星組 朱紫令真(あかしれいま)さん
令和元年春の叙勲
小林嘉征君(高 12 回)の 叙勲を祝う会
The People of the Year 賞に10 氏4団体 「今年度活躍した人」
秋の叙勲受章者
春の叙勲受章者 (敬称略)
矢羽勝幸氏(高16回)信毎賞受賞
秋の叙勲受章者 (敬称略)
平成29年度 The People of the Year 「今年活躍した人」賞
37 歳の北大教授 前田理 氏
SBC信越放送の社長に就任された 渡辺雅義氏
松本市丸ノ内中学出、高校第26回のご卒業。高校時代は陸上班で活躍され、中央大学法学部を経てSBC信越放送に入社。主に業務畑を歩まれ、総務部長、総務局次長、常務取締役テレビ局長等を歴任し、平成29年6月に取締役社長に就任された。