「百周年讃歌」 ご応募に御礼申上げます
創立100周年にあたり、「記念讃歌」を募集しましたところ、次の諸氏からご応募賜りました。心より御礼を申し上げます。矢羽勝幸氏(高16回、二松学舎大学客員教授)を委員長に選考いただきますが、まずはご披露申し上げます。(作者の敬称略)
◇審査委員長高16回 矢羽勝幸
校庭の古桜に託して
屋代高等学校百周年を
祝いて詠める
ももとせを閲(けみ)して清く咲く桜
師の俤ぞ立ちのぼりくる
◇恭賀屋代中高母校百周年 旧中第十八―五回生 南澤道人衲
鳩鳳学窓千曲辺
緑風流水遠山連
碧空高照埴科里
蛍雪光輝壱百年
(読み下し)
鳩鳳(きゅうほう)の学窓千曲の辺り
緑風流水遠山連なる
碧空(へきくう)高照埴科の里
蛍雪光り輝く壱百年
◇創立100周年讃歌 「鳩が翔ぶ」高2回 宮沢 肇
まほろばの
青空を鳩が翔ぶ
おのがじし胸におさめた
たましいの原石
陽のひかりとかがやいて
いま百年の歩みを印(しる)す
おお 燦たり 礎(いしずえ)の日
まほろばの
故郷(ふるさと)を鳩が舞う
あたらしい時代(とき)をゆめみた
若き日の思い出
地に緑と萌えいでて
いま百年の歴史を開(ひら)く
おお 凛たり 蛍雪の日
いざ ゆけよ
この歓びと誇りを旅立ちに
さらなる百年の 遠い地平めざし
ここ 千曲の地から
万(まん)の鳩となって
◇創立100周年讃歌 高19回 徳嵩芳夫
1 思ひ出は湧いてくるもの
新緑のきらめく中に
やはらかく育ちゆく雲
天つひかりよ青垣よ
ああ百年の歴史なほ
2 魂は繋ぎゆくもの
藍ふかき静寂(しじま) の中を
とぎれなく流れゆく水
千曲の河よ故郷(ふるさと)よ
ああ百年の誇りなほ
3 未来とは創りゆくもの
大いなる理想めざして
逞しく積み上げる夢
月桂冠よ歌声よ
ああ百年の明日(あした) なほ
◇「これまでの百年もこれからの百年も」高26回 本多恵美子
1 大正創立埴科中学
千曲川東部我らの母校
理想に燃えて若人集い
使命果たさん日々励む
強い身体(からだ)と意志を持ち
屋高健児よ 夢を掲げん
2 昭和に新制県立高校
戦(いくさ)の時代経(へ) 平和へと
創造力と高き誉は
鑑(かがみ)のように煌めいて
人との出会いを大切に
屋高健児よ生き抜こう
3 平成令和と時代は続き
歩みは続く我らの母校
中高一貫SSH
教養深め理想も高く
自主独立の気風養い
未来へつなげ 立ち止まらずに
◇賛歌 高71回 堀内早紀
一雪解けてゐる 千曲川
歴史織りなし 流れゆく
あらたまの 百年経れど
魂のふるさと屋代
此処に在り
二あんずの花の 降るごとく
常しえの幸 言祝げり
あまくもの 別れし鳩も
魂のふるさと屋代
偲びたり