お知らせ

平成二十八年度 総会開催

会館建設寄付進捗状況を報告
 5月28日午後4時より、篠ノ井サトウ会館において平成28年度の総会が開催された。ご来賓として、新たに着任された森山弘之校長先生はじめ各位、及び支部長・学年理事等90余名のご参加をいただき、平成27年度事業報告・会計決算、および28年度の事業計画・予算案(別添)が原案のとおり承認された。

各回期90万円を目標に
 総会に先立つ支部長会では、同窓会館建設にかかわる進捗状況が報告され、その募金のあり方や懸案となっている年会費額について意見交換が行われた。その中で屋代支部長清水昭晴氏(高21回)から、奉加帳を使っての募金活動の報告があった。「募金は母校愛と工夫次第。それがあれば支部の皆さんが快く応じてくれる」と述べた。なお、募金活動は、支部・職域等を横断的に行い、篤志家には個別訪問とすることとして、その報告は学年回期を中心になされること、回期の目標額としては、90万円を目途にすることが提案された。また懸案の「年会費値上げ」については、29年度(来年度)2,000円にすることが確認された。出席した前副会長竹内長生氏(高6回)からは「充実した総会。構成も立派」というお言葉をいただいた。

支部長歴任者へ感謝状
 総会席上、二十七年度で退任された各支部長に、同窓会から感謝状と記念品(額縁)が贈られた。長年に亘り支部をまとめられ、組織の発展に寄与された各位に深甚なる敬意と感謝を申し上げます。     (順不同・敬称略)
 支部 お名前 (卒業回期)
 戸倉 小林重之(中18―4回)
 屋代 青木貞美(高5回)
 埴生 宮坂仁三(高16回)
 倉科 長浦新一(高14回)
 松代 高尾信行(高10回)
 寺尾 須田 寛(高12回)
 東条 中澤光男(高9回)
 塩崎 柳原義正(高11回)

新事務局長に 徳永次男氏 (高25回)
 徳永氏は昨年須坂東高校校長を最後に退職。現在長野市サッカー協会会長。今回新たに事務局長の任に当たることとなった。なお、前事務局長宮原一治氏は相談役として引き続き事務局の仕事を補佐する。

訂正

★ 64号二面「特別寄稿メタセコイアの思い出」の中で、「長谷川五作先生著作選集」の「選」がまた「長谷川五作先生をたたえる」の「五作」の脱字がありました。また、篠遠嘉人博士の「嘉」は「喜」が正しいものです。
★ 64号四面「ホームカミング報告」の「第三十四回同期会」の幹事の名は正しくは「宮坂博昭」です。お詫びして訂正致します。

特別寄稿 十三代当主真田幸長氏を偲んで

いざ出陣!「真田丸」
十三代当主真田幸長氏を偲んで
       顧問 矢島 忠和(中22回)
 「真田丸」の人気故に一部の知人に次のような手紙を送りました。
 《私は高校時代、幸長氏と大変親しくさせて頂きました。氏は卓球が上手で我が社で社員らと興じたり、我が家に来られた折、香煎(こうせん=当時は田舎の庶民的な菓子)を差し上げたところ、「これは初めてのもの、おいしいですね」とおっしゃった際の、うまそうなしぐさとその庶民性が印象に残りました。
 その後私は真田邸に招かれ、真田一族と卓球を共に楽しみました。その思い出が心に浮かぶたび、親しみと品性の良さを感じ故人を偲んだものです。》
 このような内容に対し、「学生時代、よく見かけました。長身の美男子」とか「六文銭の社紋が残っている」等の返信を戴きました。今回の寄稿依頼に対し、数人の同級生に幸長氏評を求めたところ、「尊大なところなく、おだやかで手が器用な人」という声が多く、我が意を得ました。
 十四代幸俊現当主は、子供の頃、父上がラジオやテレビの解体修理をしていた姿を見て興味が湧き、これがきっかけで理系に進み、現在慶応大学理工学部教授になっております。更に歴史を顧みて、幸俊氏は、昌幸公に対し「よくぞ生き抜いて下さった。これは奇跡そのもので、そのために知略が必要であったのだ」とし、嫡男の初代当主信幸(信之)公には「真田を守り抜く、この一点に集中してくれました」と感謝しています。
 尚、歴史家の磯田道史氏は「興亡の明暗を分けるものは、教育力の差、特に競争が激しい時代にはそのレベルの違いがサバイバル力を大きく左右する。その最適なケーススタディが真田家だ」と解説しています。昌幸公の知略での対応力は素晴らしく、このような対応力を身につけることこそ教育だと感じます。
 最後に、本校は誇れる中高一貫校です。「真田丸」で学んで一層充実されますことを期待しています。
(写真:左側・筆者、右側・十三代当主 真田幸長氏)

特別寄稿 メタセコイアの思い出

大田直道(高11・前橋市在住)
 屋代高校正面玄関脇に聳えるメタセコイアについて、本紙をお借りし述べさせていただきます。私が入学したのは昭和31年4月です。この入学を期に父(大田繁則)は、自宅に育つメタセコイアの枝を挿し木した二年生の苗を生物学教室の馬場順一先生(私の恩師)に贈呈しました。馬場先生はその苗を中庭に植えましたが、十数年後に私が母校を訪れた時には本館生物教室の南に移植されてすくすくと育っていました。それが現在の位置です。樹齢は今年で61年になります。
 去年5月14日に開催された高校十一回生の同窓会の席で級友とこの件を語り合うことができ、益々当時が懐かしく思い出され、感無量となりペンを執った次第です。
 自宅にこの木の親木となったものが東京大学理学部の原寛博士より送られてきたのは、昭和26年4月12日のことでした。それは、父が長野市茶臼山でメタセコイアの化石を発見(昭和25年9月)したことが学界に知られたからです。二本送られてきたものの一本は自宅の庭に植えられ、もう一本は須坂市にお贈りしました。須坂市は原博士のご出身地だと聞いております。それが現在臥竜山公園に茂っているメタセコイアです。
 メタセコイアは白亜紀後期に出現して以来、現在まで約一億年間、ほとんど形態的に変化せず、種分化もしていません。つまり進化をせずに生きてきたのです。古生物学者三木茂博士が昭和16年に発表した「Metasequoia」の論文は、この植物が化石としてしか知られていなかったことを物語っています。絶滅したと思われていたこの植物はその後、中国の学者が四川省萬県磨刀渓で生存していることを確認し、世界を驚かせました。そして「生きている化石植物」と呼ばれるようになりました。
 中国から日本に送られてきた種子を原博士は昭和24年3月に播種し、それが一ヶ月程して発芽したのです。日本列島にざっと百万年ぶりに芽生えた第一号のメタセコイア―その子孫が母校の玄関脇にあるというわけです。
 「三木博士と父は同年生まれたりメタセコイアと吾が名も同年」―メタセコイアを愛された昭和天皇と三木博士、そして私の父は明治34年生まれ。メタセコイアという名前と私の名「直道」は昭和16年生まれです。メタセコイアは優しい葉を纏いながら心は強く生命力に満ち、容姿が美しい不思議な木です。
 本校で教鞭を執られた長谷川五作先生は生物学、遺伝学の研究で著名な方ですが、同窓会発行の「長谷川五作先生著作選集」の中で遺伝学の篠遠喜人博士が「長谷川五作先生をたたえる」と題した序文を寄せられ、そこに山﨑林治氏及び大田繁則の名前を記し、「二人が書いた文によって信州が、日本の遺伝学のあけぼのに、なんらかの役割を果たしていることを知った」と記しています。このことにより一層本校との親近感を抱いています。
 結びに、本校の諸先生方と在校生及び各分野でご活躍の先輩諸氏、また後輩諸氏がこのメタセコイアを見上げる時、この一文を思い出していただければ大変嬉しく思います。また、メタセコイアがこのように元気に育つ環境を整えられてこられた皆様方に重ねて感謝申し上げます。( 平成27年10月吉日)

篤志寄付に御礼申し上げます

・神尾房子様10万円(会館予定地権者・会館建設指定)
・「鳩の会」会員97名様(別掲)115万円
・千曲鳩会ゴルフ会様10万円
・野澤昭雄(高5回)様1万円
・卒寿(中16回以上)ホームカミング様1万円
・高12回鳩ゴルフ同好会様3万円
・高34回ホームカミング様10万円
・高36回ホームカミング様12万円
・高45回ホームカミング様13万円
・高54回ホームカミング様10万円
・高55回ホームカミング様10万円

会館建設案、募金案を承認

   臨時支部長会議を開催
 平成27年12月6日、臨時支部長会議が開催され、30支部中26の支部長(出席率87%)が出席になり、同窓会館建設にむけて熱心にご協議いただいた。
   建設計画の概要
 会館の利用目的は、事務局・・会議室をはじめ、同窓生の親睦の場として、また在校生の学習室等にも共用できるものとする。
また、結婚相談・法律相談等、地域に開かれた活用スペースも確保する。規模としては、総床面積(2階建)で90坪(296㎡)、建設費用としては約8,000万円を見込む。
   募金計画について
 目標額は、創立百周年事業準備基金(1,300万円)借主(同窓会)との普通借地を含めて、1億円規模。また、募金期間は、平成28年末までとし、その方法は、郵便局・銀行・コンビニでの振込を基本とするが、各支部長の意向・許、調印された。地積は裁量をふまえて奉加帳等も併用できる。
   地権者と借地権設定契約に調印
 会館の予定地をご提供いただく地権者(神尾房子氏)と権設定契約が、去る1月30日(土)神尾敦男氏と同窓会長との間で、建設委員(赤地吉川・柳澤・林)の立合いの
381㎡、建築面積は181㎡、契約期間は30年間である。

「鳩の会」  ご芳志御礼

会報鳩62号でご報告させていただいた後、次の方々からご芳志を戴きました。衷心より御礼申し
上げます。
(敬称略 順不同)
 倉石雅史(高20)
 野澤秀宏(高29)

悲願の同窓会館建設、現実に

平成二十七年度 定期総会開催
 平成27年度の定期総会は、4月25日(土)、千曲市稲荷山「杏泉閣」にて開催された。総会に先立ち、15時から支部長会・学年理事会が持たれ、総会に諮る議題の審議が行われた。それを基に引き続いて16時から総会が開かれた。
 議事の中心は「同窓会館建設」、「ホームカミング鳩会」、「ThePeople of theYear」、「会費の値上げ」等であった。
 総会では提案された議事は全て承認され、特に「同窓会館建設」については赤地会長、建設委員会担当の吉川副会長から細かな経緯説明がなされた。また「会費の値上げ」の件については重要な案件なので、今後じっくりと検討していくことが認められた。
 最後に支部長歴任者への感謝状贈呈、新役員の紹介が行われ閉会となった。なお、決算などについては別稿をご覧ください。

同窓会館建設関係
▼これまでの経緯
 昭和四十八年から四十九年にかけ、創立五十周年記念事業として同窓会館建設計画が持ち上がり、約二千万円を募った。折しもこの時期、土地の急騰期を迎えご寄付をいただいた二千万円では同窓会館建設費としては不十分であることに加え、学校側から「テニスコートの造成及び正門前の整備」について強い要望が出されたことから、寄付金はこれらの経費に充当された。
 その後、九十周年記念事業として「同窓会館建設準備資金の確保」は、「母校への施設設備のための資金協力」と共に、大きな柱として位置づけられ、約一千万円を同窓会館建設基金として積み立てを行い資金面での礎を築くことができた。
 平成二十七年度の総会において「同窓会館建設委員会」の設置が認められたことから、同委員会において会館の機能、規模、位置、資金確保の方法等について検討を行っているところである。
 今後の建設スケジュールについては、概ね次のようなものになると考えている。
▼募金期間
 平成二十七年九月? 平成二十八年十二月頃まで
 なお、建設時期を大きく左右する皆様からの募金については期間をできるだけ長く設定したいとの考えから先行して実施をしてまいりたい。会員皆様のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
▼基礎調査(地質測量、埋蔵文化財調査等)及び基本設計
 平成二十七年七月?
▼着工 募金の進捗状況等を勘案して、実施に移す旨、承認された。
▼建設委員(○印委員長)
 赤地憲一(高17)会長
○吉川正徳(高22)副会長
 柳澤修嗣(高28)副会長
 林愛一郎(高33)林不動産
 伊東亮一(高39)設計事務所
▼同相談役
 石坂信也(高11)相談役
 山岸信蔵(高17)一級建築士
 伊藤隆三(高19)㈱守谷商会

名誉会員に二氏を推挙
 次の二氏が名誉会員として推挙された。
 瀬在幸安氏(高1回)  医学博士、元日大総長
 (同時に千曲市名誉市民に)
 北沢俊美氏(高8回)  参議院議員、元防衛大臣
※関連記事―ユース版をご覧ください。

新役員人事
▼事務局長に宮原一治氏
 高校25回卒。在学時は柔道班で県チャンピオン。母校勤務(平成12?18年度)を経て、
県教委・保健厚生課指導主事(同19?20年度)に。長野東高校教頭(同26?27年度)等
を歴任して、今年度から事務局長と併せて、再任用教諭として後進の指導にあたる。
▼新監査委員に宮林典昭氏
 平成15年以来12年間にわたり監査委員としてご尽力にいただいた猿渡晴久氏(税理士・高3
9回)が退任され、後任に宮林典昭氏(税理士・高29回)が選任された。

支部長歴任者へ感謝状を贈呈
 総会席上、二十六年度で退任された各支部長に、同窓会から感謝状と記念品(額縁)が贈られた。長年に亘り支部をまとめられ、組織の発展に寄与された各位に深甚なる敬意と感謝を申し上げます。
   (順不同・敬称略)
五 加 中村忠勝(高6)
雨 宮 飯島 誠(高6)
杭瀬下・新田  長尾 信(高9)
桑 原 山岸教宏(高9)
川 柳 柳澤一郎(高10)
信 更 田中 健(高6)
静岡県 宮本包夫(中18―4)

懇親会盛況―八十一名出席
 総会に引き続いて開かれた懇親会には総勢八十一名が出席した。総会出席者数がちょうど百名であったから、八割を超える方々がそのまま懇親会にも参加してくださったことになる。今後への期待の大きさとともに、新学年理事の方々の熱意や、これまで支部を引っ張ってこられた方々の思いの重さが表れた盛況の会となった。
 会の中締めとして児玉岳人氏(高54)元立教大学応援部団長のリードで全員で校歌を声高らかに斉唱すると会の雰囲気は最高潮に達した。今後の同窓会活動の一層の盛り上がりを祈念して、北島教頭(高31)の万歳三唱で会は終了となった。