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栄えある母校の躍進を祝す

教育者としての長谷川五作先生(その九)
会長 赤地憲一(高17回)
 令和の新しい時代を迎え、会員皆様には益々ご清祥の段、心よりお慶びを申し上げます。日頃は母校のために格別なご支援を賜り、心より厚く御礼を申し上げます。暑さ厳しいこの頃、鳩陵会館完成時に植樹した、ヤマボウシやアベリアが、昨年来の厳しい冬を乗り越えて根づき、その木々のつくり出す涼を有難く思う時でございます。
 鳩陵会館の完成を記念してスタートした講座「結婚相談」は、この事業に長い歴史を持つ2つの旧女子校から昨年度、講師を招いて研修をおこない、我が鳩会としての方式「マリーメイト鳩の会」としてとして立ち上げました。第1回目を去る5月6日に開催しましたところ、この「親による代理婚活事業」方式は、予想を超え盛況で、参加者からの評価も高い中でスタートができましたこと、関係者皆様に感謝を申し上げます。
 もう一つの公開講座「法律の無料相談」につきましては、同窓会の柳沢修嗣副会長(平成29年度・県弁護士会会長)に弁護士の選定やその方法等をお願いして、来る9月7日を皮切りに、年度内に3回の開催を予定しております。皆様にもご案内を申し上げます。
 母校の現況で特筆すべきは、今春の大学進学実績です。今年の大学入試センター試験は、1月20日に終了しましたが、その直後から、県内教育関係者の間で話題になったのは、屋代高校生の頑張り、その結果に注目が集まりました。その勢いは、大学入試が終わる3月中旬まで続き、予想された通り、見事な結果となって結実したのでございます。普通科・理数科・一貫生それぞれの生徒達、とりわけ普通科生徒の頑張りが目についたと、高澤校長先生はじめ関係者から承り、三者がお互い切磋琢磨する中で、実力を伸ばして行ってくれたものと存じます。
 一方、卒業生の活躍にも注目すべきものがあります。宮下達朗君(高67回・東京大学法学部4年生)が、東京大学運動会応援部の主将に就任し、神宮球場等で活躍しています。また北海道大学・前田理教授(高校50回)は、化学の分野で世界で初めて「人工力誘起反応法」の開発に成功され、文部科学省の「世界トップレベル研究プログラム(WPI)」に採択されています。会員共々、心より敬意を表したいと存じます。
 教育者としての長谷川五作先生(母校勤務:大正12年(1923年)~昭和30(1955年)について書かせて頂いておりますが、今回は、先生の業績を偲ぶ資料室を設置できたことについてです。千曲市校長会の若林一成・八幡小学校長(高29回)、久保田英雄・五加小学校(高29回)の両氏らが、『信濃教育』(平成3011月号、信濃教育会編)に、長谷川先生について「日本の遺伝学の先駆者」として研究論文を掲載されましたが、この両氏の執筆にあたって、長谷川先生のお孫様の長谷川徹氏(高校38回)がその資料を提供されました。若林、久保田両氏は、執筆終了後に、その資料を同窓会に寄贈されましたので、長谷川徹氏のご了解をいただき、「会議室2」に「長谷川五作先生資料室」として保管することといたしました。
 会員皆様の益々のご活躍、ご健勝をお祈りして、また今後ともご支援のほどを宜しくお願い申し上げ、ご挨拶といたします。