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会館並びに多目的運動広場の落成に感謝を申し上げます

教育者としての長谷川五作先生(その七)「お孫様に出会う」 
会長 赤地 憲一 (高 17回) 

 残暑の厳しい折、会員皆様には、まずはご自愛のほど心よりお祈り申し上げます。日頃は母校のために格別なご支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。 
 さて、この度同窓会館「鳩陵会館」が竣工成り、3年前に完成していた多目的運動広場と併せて、去る3月18日に落成式典を挙行することができました。地権者である神尾房子様の長きにわたり格別なご理解と、宮崎和順名誉会長をはじめ、25,000の会員皆様、そして、建設費用のために奔走いただいた支部長・理事の皆様をはじめ役員諸氏、とりわけ、終始誠意をもって技術の粋を駆使され、無事に安全に竣工いただきました(株)春原木材様に改めて心より厚く感謝を申し上げます。 
 この上は、その建設理念である「同窓生の親睦の場として、また母校に学ぶ生徒達の補習やクラブ活動の場として、また、地域に開かれた諸事業の場として、以て母校の一層の発展に寄与する」に歩を踏み出すことができますことは、全ての会員皆様とともに、大きな喜びとするところでございます。 
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 「教育者としての長谷川五作先生」(母校勤務:大正 12年・1923年~昭和30年・1955年)について書かせて頂いておりますが、今回は名誉会員・瀬在幸安博士(高校1回・第 10代日大総長・心臓外科学)の恩師に対する篤い思いです。1900年は、メンデルの法則の再発見の年で、瀬在先生は、この年にすでに長谷川先生がその論文を読んでおられたことに、かねてから驚嘆され、「何によりそれを知り、どんな風に興味を抱かれたか。」を『週刊新潮』の「尋ね人掲示板」に寄稿されて(平成17年6月9日号)、その情報を世に求められました。しかし、その反響がなかったことに、瀬在先生が少々落胆されていらっしゃいましたことは承っておりました。 
 ところが、13年後のこの3月、「会館落成番組」を制作する過程で、長野朝日放送の宮嵜芳之ディレクターから、長谷川邸を守るお孫様の存在を知らされたことから、私は長谷川邸を訪問させていただく機会に恵まれました。長谷川徹氏(高38回)です。驚いたことは、13年前の瀬在先生の『週刊新潮』を保存されておられ「めったに買わない週刊誌でしたが、東京のE電の中で読んで、偶然「尋ね人掲示板」を読みました。名乗りでるのは恐れ多く、そのままになっていましたが、週刊誌は大切に保存してきました」。偶然にしては、実に不思議なことで、先生の尊い篤き恩師への思いを感じております。 
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 会員皆様の益々のご活躍、ご健勝をお祈りして、また同窓会館建設のご支援に重ねて御礼を申し上げ、ご挨拶といたします。