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『長谷川五作先生講演会』のご案内
NPO法人松代「夢空間」にて
同窓会副会長 栗林秀夫(松代「夢空間」理事)
NPO法人松代「夢空間」では「松代学講座」と称して、年六回講演会を企画しています。本年度は「教育・文化に尽くした松代の人々」をテーマに、明治~昭和期に活躍した文化人や教育者を六人取り上げており、その第五回は、『長谷川五作先生』(1880~1963年)についての講演会を企画しました。
・日時 10月26日(土)13:30~15:30
・場所 松代支所2階大会議室
・講師 前五加小学校校長 久保田英雄 氏
現屋代中学校教諭 町田 啓 氏
・参加費 五〇〇円(申し込み不要・直接会場へ)
長谷川先生については、既に同窓会会報『鳩』でも、赤地会長が連載して記事にされておりますので、概略ご存知のことと思いますが、改めて先生の経歴を簡単に紹介します。
長谷川先生は、明治13年(1880)埴科郡杭瀬下村田中家に生まれ、同36年(1903)長野県師範学校を卒業後、桑原小、杭瀬下小に勤務され、その後上京し生物学を学ばれた後、竜江、川田、松代小学校に勤めます。同44年(1911)には松代町の旧藩士長谷川家の養嗣子となります。
松代小学校時代の大正8年(1919)文部省検定試験植物科に合格し、愛知県女子師範学校、東京府立第五中で教壇に立ちました。
最後は、屋代中( 現屋代高校)で大正12年(1923)から昭和30年(1955)までの32年間生物学教師として熱心に子弟教育に尽力されました。
その間、「エノキダケ」の人工栽培に着目して、苦心の末昭和6年(1931)遂にビン詰めによる栽培法を考案します。以来町内の有志や青年に伝授してその普及を図り、「エノキダケ」栽培の基礎を築きました。今日「エノキダケ」が長野県の特産農産物になっているのは、先生の大きな功績です。その功績を讃える胸像が、松代町長国寺の境内に建てられています。
長谷川五作先生は、メンデルの法則の実証実験をするなど、遺伝学や生物学の研究者としての足跡と、多くの教え子たちに慕われ、多大な影響を与えた教育者としての足跡との二面をお持ちです。
当日の講演会では、経歴や教育者としての足跡を久保田先生が、生物学等研究者としての足跡を町田先生が分担して講演していただける予定です。
この機会にぜひ大勢の同窓生の皆さんにも足を運んでいただき、長谷川五作先生の人となりに触れ、その足跡に学んでいただきたいと願っています。