活躍する同窓生

宝塚歌劇団星組 朱紫令真(あかしれいま)さん

 新人公演で2番手役に大抜擢!!
高35回 森村たまき
 屋代高校出身、宝塚歌劇団星組で男役としてご活躍中の朱紫令真さんは、7月12日(金)より宝塚大劇場で、9月6日(金)よりは、東京宝塚劇場で公演される『食聖?The God of Stars』『Eclair Brilliant(エクレール・ブリアン)』にご出演されますが(筆者の持つパンフレット)、今回「新人公演」で2番手役を務められることが発表され、話題を呼んでいます。
 「新人公演」というのは、東西公演中に各1回だけ開催される入団7年目までの生徒(宝塚歌劇団では、劇団員のことを「生徒」といいます)のみによる特別な公演で、通常は演じることのできない大きな役を若手が経験する機会です。またトップ役、2番手役に選ばれた生徒は、直接上級生から指導を受けられるだけでなく、将来の「スター候補」とみなされ、大きく注目されることになります。今回の公演は、星組トップスター紅ゆずるさんとトップ娘役綺咲愛理さんの退団公演としてとりわけ注目も大きく、また朱紫さんが演じるのは時期トップスター就任が決定している礼真琴さんのお役。歌も踊りもお芝居もどっさりの大役です。
 朱紫さんは、これまでの新人公演ではどちらかというと年配の、個性的で味のある役を演じられることが多かったのですが、入団6年目にして初めてつかんだ大きなチャンス、これを機に大きく飛躍されることと、応援団一同期待に胸をふくらませています。
 昨年は宝塚歌劇団の「年度賞」で奨励賞を受賞し、また星組内同期で首席を獲得するなど、着実に努力を積み重ねてこられた朱紫令真さん、十月には「宝塚舞踊会」へのご出演も決まっています。こちらは各組のトップ、二番手と数名の選抜メンバーしか出演できない、二年に一度きりの宝塚の日本舞踊の祭典で、ここにご出演されるのも、すごいことなのです。
 私は数年前に宝塚の観劇を始めたばかりですが、いつも舞台の高い完成度に圧倒され、ジェンヌさんたちの熱い歌と踊りとお芝居に胸躍らせています。またジェンヌさんたちの美しいこと、麗しいことときたら目を瞠るばかりです。昨年偶然、屋代高校出身の朱紫令真さんを発見した時は、我が目を疑いました。質実剛健の屋高健児から、まさかまさか、清く正しく美しいタカラジェンヌが誕生していようとは!
 その後、直接お目にかかる機会もあり、誠実でまっすぐなお人柄を知るにつけ、私はますます朱紫さんのファンになってしまいました。今回新人公演の大抜擢は嬉しい驚きでしたが、見る人は必ず見ているのだと頷いています。大切な大舞台に、できない役は振られないものです。必ずや期待に応えて、素晴らしい舞台を見せてくれることと確信しています。
 屋代高校・附属中学の皆さん、自慢の大先輩、宝塚歌劇団星組、朱紫令真さんの応援をよろしくお願いします。同窓会の皆さんも、かわいい後輩の活躍をどうぞ一緒に応援してください。

翻訳家 
森村たまき(高校35回)
美智子皇后陛下(当時)が、平成30年の誕生日会見で「退位したら最も読みたい本」として紹介された、イギリスのユーモア小説家P・G・ウッドハウス(P.G. Wodehouse) の『比類なきジーヴス・シリーズ』の翻訳者。

令和元年春の叙勲

 誠におめでとうございます。
瑞宝小綬章(敬称略)
小林嘉征(高12回)長野市

小林嘉征君(高 12 回)の 叙勲を祝う会

 令和元年春の叙勲に於いて、林嘉征君が瑞宝小綬章を受章されたお祝いと暑気払いを兼ね、北信地域在住の高1219人が集まり、7 月24日( 水)長野市「志も多」に於いて同期会を開催した。
 幹事挨拶の後、小林君から受章時の状況や皇居に於ける天皇陛下に拝謁した際の状況等についての報告と、現職時代の話、特に冬季長野オリンピック時の警備の苦労話がなされた。今回の参加者の中には、卒業以来初めて会うという者もあり、全員から自己紹介と現況報告がされた。懇親会では、在学当時の思い出話や現在の世情についての話も出て時の経つのも忘れる2時間余であった。
(報告 久保安彦)

秋の叙勲受章者

 次の方が平成30年秋、受章の栄に浴されました。誠におめでとうございます。
瑞宝双光章
中沢 要良氏(高15回)
瑞宝小綬章
小津 光由氏(高17回)
高野 光明氏(高19回)

春の叙勲受章者 (敬称略)

 平成30年春の叙勲の栄に浴されました。誠におめでとうございます。 
旭日小綬章
倉田竜彦氏 (高15回)長野市
栗林正清氏 (高18回) 長野市 

瑞宝小綬章 
窪田芳夫氏 (高16回)長野市 
小林 修氏 (高16回)千葉県 

瑞宝双光章 
吉川弘義氏 (高15回) 千曲市 

瑞宝単光章 
湯浅幸美氏 (高17回) 千曲市 

矢羽勝幸氏(高16回)信毎賞受賞

 矢羽勝幸氏(二松学舎大学文学部客員教授・高16回)は、この度多年に亘る近世俳諧研究(一茶研究)の業績により、第25回の信毎賞を受賞した。上田市在住。 
 高校時代は福沢武一先生(国語、母校在職昭和33年~38年)の授業に魅了され国文学を志し、書店で見つけた小林計一郎(1919年~2009年)の一茶に関する本に出会い一茶研究に入る。『一茶全集』(昭和55年)、『一茶の総合研究』(昭和62年)、『一茶大事典』(平成5年)の刊行などで実績が評価され、一茶研究の第一人者とされ、『一茶全集』では、芭蕉祭文部大臣賞と毎日出版文化賞を受賞された。 

秋の叙勲受章者 (敬称略)

 次の方が平成29年秋、受章の栄に浴されました。誠におめでとうございます。
瑞宝中綬章
 小林 輝行氏(高9回)
旭日双光章
 中澤 政好氏(高10回)
旭日双光章
 内山 富之氏(高17回)

37 歳の北大教授 前田理 氏

〇お若い教授のご誕生ですが、ご専門について教えてください。
 専門分野は理論化学・計算化学で、コンピュータを用いて化学反応のメカニズムを解析したり新しい化学反応を予測する、という研究をしています。
〇高校時代、印象に残ることは。
 剣道班に3年間在籍し、弱いながらも日々練習に励んだことが、一番の思い出です。研究はうまくいかないことだらけですが、粘り強く挑戦していく強い気持ちを学べたと思います。長崎への修学旅行のホテルで朝方までディスカッションをしたことや、理数科の実習の一つとしてウニの発生実験を泊まり込みで行ったことなども、印象に残っています。その頃は、研究者への漠然としたあこがれはありましたが、明確な強い意志はありませんでした。
〇後輩諸君には、どんなことを期待されますか。
 研究者を目指す人がいれば、できるだけ難しい課題に挑戦してほしいと思います。解決に10年以上を要するような、誰もやりたがらない難題に粘り強く取り組めば、10後にはその分野の世界トップに立てるはずです。頑張ってください。
 私の後悔は、高校時代に英語を勉強しなかったことです。意外かもしれませんが、研究で世界と渡り合うためには、英語での論文執筆、プレゼン、コミュニケーションが必須です。高校・大学時代に、努力しておくことをお勧めします。

更埴西中出、高校第50回のご卒業(理数科)。東北大学理学部化学科に進み、大学院理学研究科博士課程で理論化学を専攻され、Exploration and Construction of Quantum Chemical Potential Energy Surfacesで理学博士。日本学術振興会特別研究員、京都大学白眉プロジェクト特定助教を経て、平成26年北海道大学大学院准教授、本年4月から現職。