会長あいさつ

瀬在幸安博士の栄誉を祝す

教育者としての長谷川五作先生(その一)
同窓会館に素敵なネーミングをお願い申し上げます
会長  赤 地 憲 一(高17回)
 会員皆様には、ご清祥のこととお慶び申し上げます。残暑の厳しい折、まずはご自愛のほどを心よりお祈り申し上げます。
 さて、心臓外科分野でわが国を代表される瀬在幸安博士(高校第1回・第10代日本大学総長)におかれましては、去る六月に千曲市では第一号となる名誉市民の栄誉に浴されました。心より敬意とお慶びを申し上げます。これより一ヶ月前、岡田千曲市長の命を受け、島田栄一秘書課長(高33回)とともに、瀬在先生を軽井沢の別荘にお訪ねして、名誉市民並びに当同窓会名誉会員についてのご意向をお伺い申し上げる機会に恵まれました。
 瀬在博士の卓越されたご功績とともに感銘を受けたことは、博士の長谷川五作先生(一八八〇・明治十三年?一九六三・昭和三十八年、母校ご在職:創立時?昭和三十年)に対する限りない尊崇の念でございました。「学問に対する真摯な姿勢に大変感化を受け、今でもその思いに変わりがありません。メンデルの法則が発表されたのは、一九〇〇年(明治三十三年)ですが、情報がない時代に長谷川先生はすでにその論文を読まれており、ご自身でも、その「第二法則」を世に問うておられました。」
 同窓会支部総会等での先輩諸氏の懐旧談の中、等しく感じ入ることは、長谷川先生に話題が及ぶ時、皆様の表情が柔和になり、眼を輝かせて先生の授業を語り始めることです。我々の入学は昭和三十七年で、長谷川先生はその七年前に退職されておられますから、伝説上の先生でしかありません。遺伝学者としての論文はたくさん遺されておられますが、瀬在博士のお言葉から、暫く「教育者としての長谷川先生像」に迫りたいと存じます。
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 この度の総会にて、創立九十周年事業で継続課題となっておりました「同窓会館建設」につきまして、その着工を満場一致でご賛同賜りました。建設予定地につきましては、附属中学生多目的運動場予定地とともに、神尾様には、富雄様(平成二十年一月十四日ご他界)及び敦男様の御二代にわたり、格別なご配慮をいただいて参りました。これにつきましては、宮﨑和順前会長はじめ、母校の塩野英雄校長先生とPTA、同窓の国会議員、県・市会議員諸氏、及び千曲市・同議会・教育委員会等の総力を上げた熱意が長野県当局を動かし、多目的運動施設とともに、会館用地が確保されることとなりました。すべての関係者には、深甚なる謝意を申し上げますと共に、同窓生各位には会館建設という次の段階に向けてのご支援のほどを、心よりお願い申し上げます。
 会員皆様の益々のご発展とともに、今後とも格別なご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶と致します。