活躍する同窓生

瀬在幸安氏、北澤俊美氏  同窓会名誉会員に

瀬在氏は、千曲市の初代名誉市民にも
 去る四月の平成二十七年度総会において、会則第八条に「通常会員の中で、わが国を代表して国際的にも活躍する者、及び本会の発展に著しい功績があった者を名誉会員として推挙することができる」を補記することが承認され、瀬在、北澤の二氏が名誉会員として推挙された。また、瀬在氏は、千曲市議会六月定例会において、初代の千曲市名誉市民の称号も贈られることが全会一致で承認され、その記念授与式も計画されている。なお名誉会長には、第五代の宮﨑和順前会長が就いておられる。
 両氏の功績等は次のとおり。
瀬在幸安氏(高校第1回)
 千曲市内川(旧埴科郡五加村内川)のご出身。専門は心臓外科学及び人工臓器学。心筋梗塞症の手術であるバイパス手術に日本で最初に成功し(昭和四十二年)、補助人工心臓分野でも日本で最初の離脱に成功した(昭和五十七年)。第十代日本大学総長(平成八年?十七年)。順天堂大学の天野篤教授の恩師としても著名。フランス教育功労賞、米国エリザベスタウン大学名誉博士等、海外での叙勲等多数。日大医学部卒、医学博士。フルブライト奨学研究員として、昭和四十年米国オレゴン大学A. Starr 博士のもとで基礎・臨床的研究に従事された。


北澤俊美氏(高校第8回)
 長野市川中島町のご出身。現在参議院議員で、第七・八代防衛大臣を務められる。長野県議会議員(五期)を経て、参議院議員として四期目。参議院国家基本政策政策委員長、外交防衛委員長等歴任し、わが国の国防と平和に貢献された。東日本大震災の救助活動では、自衛隊史上最大の一〇万人動員を指示し、未曾有の災害の指揮を執られたことは、『日本に自衛隊が必要な理由』(角川テーマ)に詳述される。また、この度の母校多目的運動場・同窓会館用地関係でもご尽力された。早大法学部卒。

“女医ナー〟宮澤有紀さん、学生日本一

 去る六月十四日、神奈川県内で行われた「日本学生陸上選手権」の女子100Mで、富山大学医学部5年生の宮澤有紀選手(高校第61回・普通科)が自己ベストの11秒60で優勝した。「医学生のオリンピック候補選手」として注目されており、六月二十五日にはNHKテレビ「スポプラ」で特集が組まれた。六月二十八日の「日本選手権」においても全国2位になったので同窓会から特別表彰を行った。

人 ・ インタビュー
陸上100mで学生日本一日本選手権で2位の富山大医学部5年生宮澤 有紀 さん
 更埴西中出、中学時代は全中100mで3位、200mで4位。高校61回普通科の卒業。高校時代は3年の北信越大会に出場するが、インターハイ出場を逃す。富山大学医学部に進学し、4年生の平成26年、コンテイネンタルカップ(モロッコ)からナショナルチーム入り。去る6月の日本学生選手権で11秒60のタイムで優勝(長野県記録を更新)。身長167cm、体重57kg

○この度は「学生日本一」に続いて、六月の日本選手権では福島千里選手に続いて二位入賞、一躍注目されています。医学生との両立は大変ではありませんか。
 周囲が思うほど大変なことではありません。友人の「就活」を見ているので、私の方が楽をしている気がしています。ただ、ここにきて八時間の食事なし、立ち通しの実習には、ちょっと閉口しました。

○NHKテレビ「スポプラ」の特集を拝見しますと、高校時代はいろいろ悩まれたようですね。
 はい、屋代高校時代は、県男子100Mの記録を持っておられた中津敦喜先生にお世話になりましたが、原因不明の病気から不本意な成績でした。体調を悪くしたり、記録は伸びないし、苦悩の連続でした。しかしそのお蔭で「引き出し」が沢山できて、今の自分があります。順調な高校生活だったら医学部に進学することも、今の走りもなかったと思います。頑張っていると神様はご褒美をくれるものですね。

○その後、記録はいつ頃から伸びましたか。
 大学入学時は、もう陸上はやめようと思っていました。しかし入学した日に陸上部の看板を見ると、やはり・・・。一年生の冬の練習から本格的に取組みましたら、それが効果があったようで、大学二年の春から伸びてきました。
○国際大会等で、外国人のアスリートについて感じることはありますか。
―彼らは、ポジティブで強烈な闘争心をむき出しにします。日本人は予想を立てて、いわば自分の限界をつくるのですが、彼らは失敗しても、委縮せず、常に前向きで、限界を設けないですね。

○今後の抱負について聞かせて下さい。
 当面、日本歴代10位となる11秒45を目標にしています。その次はオリンピック標準記録である11秒33す。自分には改善すべきところが見つかっていて、「伸びしろ」を感じています。脚を上げるというより、地面を蹴る力を強くすることでその反発力を速さに変えていくことです。医学生としては、予防医学や東洋医学を含めた「総合医療」分野に進みたいと考えています。

○最後に中・高校生に、学習についてもアドバイスをお願いします。
 使う参考書などは、極力絞りこんで、徹底的に繰返すことがコツですね。問題を見たら反射的に答えが浮かんでしまうほど、繰返します。またその復習・反復する間隔は、短い方が記憶に残りやすいと言えますね。

春の叙勲受章者

次の方が二〇一五年春、受章の栄に浴されました。誠におめでとうございます。

瑞宝小綬章
 町田巻雄様(高7回)  長野市西尾張部

旭日双光章
 滝沢英雄様(高7回)  千曲市屋代

旭日双光章
 宮崎利幸様(高9回)  長野市篠ノ井塩崎

秋の叙勲受章者

 次の方が平成二十六年秋、受章の栄に浴されました。誠におめでとうございます。
瑞宝単光章
  萱津忠克氏(高14)
         安曇野市
瑞宝双光章
  山下 侑氏(高14)
     上高井郡小布施町
瑞宝小綬章
  関 俊一氏(高15)
       長野市松代町

The People of The Year に7氏を選出

「今年度活躍した人」賞
 新たに発足させる The People of the Year 賞について、去る一月二十四日に選考委員会を開催して、次の七氏に贈ることを決め、来る四月の総会に諮ることにしました。今後会員の皆様からも御推薦いただき、この賞を充実させていきたいと考えています。御推薦をお待ちしております。
 氏 名・現職等(敬称略) 備       考
 飯島 勇三(中11回)
飯島耳鼻咽喉科・医学博士
 94歳にしてなお、姨捨伝説の研究に打ち込まれる。
 半田 志郎(高26回)
信州大学工学部長に選任
 通信工学が専門で、平成26年2月に打ち上げられた超小型人工衛星「ぎんれい」の可視光通信システムを指導。
 松岡 佐織(高43回)
国立感染症研究所
主任研究官
 第11回屋高フォーラムにおいて、エイズやエボラ出血熱について最新の研究成果を講演。
 湯本 法弘(高50回)
京都大学からニューヨーク
大学博士研究員
 筋委縮症の原因分子の発見論文が、英科学誌の『ネイチャー』誌(第489号)に掲載される。
 宮澤 有紀(高61回)
富山大医学科4年
 陸上日本インカレ女子100mで11秒68を出し2位になり、ナショナルチーム入り。モロッコで開催のコンチネンタルカップに出場。
 中島 菜々(2の5)
海野沙弥香(2の7)
(在校生)
 TVの「全国高等学校クイズ選手権」に出場。母校を全国に紹介。