活躍する同窓生

矢羽勝幸氏(高16回)信毎賞受賞

 矢羽勝幸氏(二松学舎大学文学部客員教授・高16回)は、この度多年に亘る近世俳諧研究(一茶研究)の業績により、第25回の信毎賞を受賞した。上田市在住。 
 高校時代は福沢武一先生(国語、母校在職昭和33年~38年)の授業に魅了され国文学を志し、書店で見つけた小林計一郎(1919年~2009年)の一茶に関する本に出会い一茶研究に入る。『一茶全集』(昭和55年)、『一茶の総合研究』(昭和62年)、『一茶大事典』(平成5年)の刊行などで実績が評価され、一茶研究の第一人者とされ、『一茶全集』では、芭蕉祭文部大臣賞と毎日出版文化賞を受賞された。 

秋の叙勲受章者 (敬称略)

 次の方が平成29年秋、受章の栄に浴されました。誠におめでとうございます。
瑞宝中綬章
 小林 輝行氏(高9回)
旭日双光章
 中澤 政好氏(高10回)
旭日双光章
 内山 富之氏(高17回)

37 歳の北大教授 前田理 氏

〇お若い教授のご誕生ですが、ご専門について教えてください。
 専門分野は理論化学・計算化学で、コンピュータを用いて化学反応のメカニズムを解析したり新しい化学反応を予測する、という研究をしています。
〇高校時代、印象に残ることは。
 剣道班に3年間在籍し、弱いながらも日々練習に励んだことが、一番の思い出です。研究はうまくいかないことだらけですが、粘り強く挑戦していく強い気持ちを学べたと思います。長崎への修学旅行のホテルで朝方までディスカッションをしたことや、理数科の実習の一つとしてウニの発生実験を泊まり込みで行ったことなども、印象に残っています。その頃は、研究者への漠然としたあこがれはありましたが、明確な強い意志はありませんでした。
〇後輩諸君には、どんなことを期待されますか。
 研究者を目指す人がいれば、できるだけ難しい課題に挑戦してほしいと思います。解決に10年以上を要するような、誰もやりたがらない難題に粘り強く取り組めば、10後にはその分野の世界トップに立てるはずです。頑張ってください。
 私の後悔は、高校時代に英語を勉強しなかったことです。意外かもしれませんが、研究で世界と渡り合うためには、英語での論文執筆、プレゼン、コミュニケーションが必須です。高校・大学時代に、努力しておくことをお勧めします。

更埴西中出、高校第50回のご卒業(理数科)。東北大学理学部化学科に進み、大学院理学研究科博士課程で理論化学を専攻され、Exploration and Construction of Quantum Chemical Potential Energy Surfacesで理学博士。日本学術振興会特別研究員、京都大学白眉プロジェクト特定助教を経て、平成26年北海道大学大学院准教授、本年4月から現職。

SBC信越放送の社長に就任された 渡辺雅義氏

〇SBC信越放送の社長に就任されたご所感はいかがですか。
 ―テレビ業界も変革を迫られている時代で、BSやCS放送で4K・8Kなど高画質を追求する本格的な放送が、2020年の東京五輪を目標に進められており、地方局もその影響を受けることになります。この技術革新の時代、大変な時代にいるというのが率直な感想です。  
〇高校時代は陸上班で活躍されたとお聞きしましたが。
 当時の屋代高校には陸上界の大御所・藤本勝彦先生がおられ、2年先輩達は長野県大会と北信越大会、共に総合優勝を果たしました。私は中学時代に2000Mを得意としていて、伊藤国光選手と一緒のレースをしたことがあります。
〇藤本先生についてお伺いします。
 厳しい先生でしたが、同時に大変情熱がおありで、大会が近づくと、電車通の我々を朝、屋代駅まで迎えて、車で学校につれて行き、短時間でも練習させるのです。その意には敬服しています。
〇後輩諸君に期待したいことをお願いします。
 可能性に満ちた附属中・高校時代、勉強もクラブ活動も「北信で優勝」とか、具体的に目標を決めてチャレンジしてほしい。同好会のようなものでなく、真剣に「価値あるもの」に向かっていってほしいと期待をしています。

松本市丸ノ内中学出、高校第26回のご卒業。高校時代は陸上班で活躍され、中央大学法学部を経てSBC信越放送に入社。主に業務畑を歩まれ、総務部長、総務局次長、常務取締役テレビ局長等を歴任し、平成29年6月に取締役社長に就任された。